属名の学名「Physostegia(フィソステギア)」は、ギリシア語の「physa(胞)」と「stege(ふたをする)」を語源とし、膨らんだ萼に由来するといわれます。
和名の「花虎の尾(ハナトラノオ)」は、花が美しく、長い花穂が虎のしっぽに似ていることにちなみます。
また、茎が四角いので「角虎の尾(カクトラノオ)」の別名もあります。
英語では「Obedient plant」「False dragonhead」などと呼ばれます。
ハナトラノオの花の特徴はなんといっても、直立した茎の横にたくさんの筒状の花が咲くようすです。
花が下から順に咲く様子から、ハナトラノオに似た花としてボリフジがよくあげれらます。
草丈は50センチから120センチで、大きいものでは2メートル近くになることもあります。
北米東部原産の宿根草で、日本では園芸植物としてよく見られます。
花期は8~9月頃で、大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもあります。
ハナトラノオという名前は花の見た目が由来しています。
開花時期になると、次々に横向きの花を下から開花させていく特徴があります。
この花姿がまるでトラの尻尾のように見えたことから、このような名前がつけられました。
ハナトラノオの別名「カクトラノオ」は、花が四角くやや角ばって見えることから、つけられていると考えられます。
また、ハナトラノオの学名「Physostegia」は、ギリシア語が由来です。
「胞」という意味の「physa」と、「フタをする」という意味の「stege」が合わさってできた言葉です。
規則正しく茎に花が付く様子が胞子のように見えたことと、四角い花がフタのように見えたことが由来していると考えられます。
英語名は「virginia lion’s heart」で、こちらは雌のライオンの勇敢さをハナトラノオに重ねたことからつけられた名前とされています。
風になびいても、倒れないハナトラノオは、丈夫で夏の暑さにも冬の寒さにも耐える力があります。
この強い花の様子をトラにたとえたのかもしれません。
花言葉は、「希望」「望みの達成」です。
ハナトラノオはすらっとした直立する茎に規則正しく花をつけます。
下から開花する姿は見ていてワクワクするほどです。
この1つ1つ順番で咲く様子を見て、明日はここまで開花するかもしれないと希望を抱く方が多いことから、「希望」という花言葉になったと考えられています。
また、先端のツボミまで開花することで「望みの達成」を感じることにも由来しているといわれています。
科・属: シソ科ハナトラノオ属
学名 Physostegia virginiana
和名 花虎の尾(ハナトラノオ)
別名 角虎の尾(カクトラノオ)
英名 Obedient plant,
False dragonhead,
Obedience plant
原産地 北アメリカ
開花 7月~10月