ハナカンザシ(花かんざし)

 ハナカンザシ(花かんざし)は、キク科ロダンテ属アンテモイデス種の一年草です。

 本来は多年草ですが、日本では夏に枯れてしまうため一年草扱いです。

 英名はPink paper daisy(ピンクペーパーデイジー)やPaper Cascade(ペーパーカスケード)です。

 花びらを触ると、手触りが紙のようにカサカサしていることからきています。

 和名の花かんざしは、花茎の先につく赤い蕾から簪=かんざしを連想したものといわれます。

 まぎらわしいのですが、和名をハナカンザシという植物はクロロセファラ種やマングレシー種の植物です。

 両者には大きさや色などに違いが見られ、花かんざしの花色は白のみです。

 花かんざしは、かさかさしたかわいい花が株一面に咲きます。

 花びらに見えている白い部分は総苞と呼ばれるもので、実際の花びらは真ん中の黄色い部分です。

 主な開花時期は3月~5月で、開花する期間中は次々と花を咲かせます。

 原産地のオーストラリアでは、南半球のため8月から11月が花期となります。

 冬から春のコンテナの寄せ植えなどに、利用されることが多いです。

 よく枝分かれし花径は2cmくらい、花は各枝先に1輪ずつ5月ごろまで次々と咲きます。

 蕾は赤っぽいですが、開くと白い小さな花が咲いて可愛らしいです。

 花弁はややカサカサしていて、ドライフラワーとしても楽しまます。

 雨のあたらない場所で、日当たり風通し水はけのよい場所で育てます。

 寒さにはやや強いですが、寒風や霜にあたらない陽だまりに置きます。

 水はけのよい草花培養土で育て、水のやり過ぎにならないよう注意します。

 花言葉は「思いやり」「温順」「明るい性格」「光輝」などです。

 「思いやり」は、夜になると黄色の筒状花を寒さから守るように白い総苞を閉じる姿からきています。

 「温順」は、花の白色が優しく穏やかな印象を与えることに由来しています。

 「明るい性格」は、可愛らしく清楚な花姿の見た目から見る人をポジティブな気持ちにさせることからの連想です。

 「光輝」は、白い花色が日差しのもとで揺れて美しく輝く様子が明るい未来や将来を予感させることからつけられました。

Dsc 0148

科・属  キク科ローダンテ属
学名   Rhodanthe anthemoides
英名   Pink paper daisy
     Paper Cascade
和名   花かんざし、花簪
原産地  オーストラリア
花期   3月から5月

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