ニガナは、キク科ニガナ属の多年草で、日本や東アジアに広く分布します。
日本では、本州、四国、九州に分布し、道端や畑などによく見られます。
茎は直立して高さは30~100センチメートルになります。
日当たりの良い場所を好みますが、土質は選ばず、乾燥にも強いです。
水やりは、土が乾いたら与える程度で十分で肥料も必要ありませんが、花期には薄めの液肥を月に1~2回与えると花付きが良くなります。
葉は互生し、茎に沿って下向きに広がります。
葉の縁には鋸歯があり、葉柄の基部には耳状の突起があります。
茎や葉を折ると白い乳液が出ます。
夏から秋にかけて、頭状花序を茎の先端や分枝の先につけます。
花は黄色で、花弁は5枚です。
果実は痩果で、冠毛があります。
ニガナは変異が多く、ハナニガナやハイニガナなどの変種があります。
観賞用や食用にも利用できる植物ですが、繁殖力が強いので、雑草化しないように注意する必要があります。
ニガナ苦菜は、若い葉や茎を食用とすることができます。
生のままサラダや和え物にしたり、煮物や天ぷらにしたりします。
苦みが強いので、水にさらしたり塩もみしたりしてから調理します。
ニガナの花言葉は、「不屈」「忍耐」「自立」です。
ニガナ苦菜が荒れ地や畑などで生き抜く強さや、白い乳液が出ることから血液を象徴することに由来しています。
科・属 キク科 ニガナ属
学名 Ixeridium dentatum
英語 Ixeris
和名 ニガナ(苦菜)
別名 黄瓜菜
中国語 苦荬菜
花の色 黄
花期 5-7月