チューリップは、春に咲く球根植物です。
開花時期は3月中旬~5月上旬とされていますが、品種によって多少異なります。
チューリップという名称は、花の形が頭に巻くターバンに似ていることからきています。
ペルシャ語でターバンを意味するTulipan(チューリッパ)や、トルコ語でターバンを意味するTulband(トゥルバンド)に由来しています。
トルコから中央アジアにかけての地域で野生種が多く見つかっており、原種だけでも100種類を超えるといわれています。
現在までにたくさんの品種がつくられており、5,000品種以上が登録されています。
豊富な花色、咲き方があるチューリップは春の花束の素材として、とても人気があります。
1600年代のオランダでは、チューリップの球根が投資の対象でした。
価格がうなぎ上りに上昇したあげく、1637年に突如下落したチューリップ狂と呼ばれる時代がありました。
チューリップの球根は直径3cmほどで、玉ねぎのような形をしています。
この球根を晩秋に土に植えると、冬に芽を出して生長し、春に開花します。
開花時期は、大きく分けると、早咲き、普通咲き、遅咲きの3時期があります。
ひとつひとつの花の日持ちは1週間前後と短いですが、一斉に咲きそろった際の光景は圧巻です。
チューリップは日当たりを好み、水はけがよいことも大切です。
水はけの悪い場所だと、植え付けた後に腐敗してしまうことがあります。
チューリップを毎年綺麗に咲せるためには、開花した後の処理が大切です。
花を切り取った後も、日光を浴びた葉が球根を大きく育てるため、葉が緑の間はしっかりと水やりを続けます。
球根を掘り上げたら、やさしく表面の土を落とし、小さな球根がくっついてる場合はひとつひとつ丁寧に分けていきます。
翌年も元気に育つ、大きめの球根だけを残しておきます。
水で洗って十分に乾燥させ、風通しのよい日陰で保存します。
花言葉は、「愛の告白」「美しい瞳」です。
17世紀にチューリップが大人気となったオランダでは、花は王冠、葉は剣、球根は黄金、そしてつぼみの形は純潔を表す愛の花と伝えられてきました。
愛する異性に贈る花として好まれてきたという歴史的経緯から、現代でも「愛の告白」「美しい瞳」というロマンティックな花言葉を持っています。
科・属 ユリ科・チューリップ属
学名 Tulipa gesneriana
英名 Tulip
和名 鬱金香
分類 球根、耐寒性、草本
原産地 トルコ
草丈 10~70㎝
開花期 3月~5月