コムラサキ(小紫)

 コムラサキは、ムラサキシキブ属の植物で、夏に小さなピンクや紫色の花を咲かせます。

 コムラサキは、日本の固有種で、秋から冬にかけて紫色の花を咲かせる落葉低木です。

 でも、花よりも秋になって紫色の実をつける方が有名です。

 実はブドウみたいに房状になっていて、とてもきれいです。

 花期は秋から冬で、淡紅色の小さな花を咲かせます。

 花は鐘型で、先端が5裂しています。

 葉は革質で、長楕円形から倒卵形です。

 葉の表面は光沢があり、裏面は白い粉をふいたように見えます。

 果実は球形で、黒紫色に熟します。果実には多数の種子があります。

 花や果実は観賞用にもなりますが、食用にはなりません。

 コムラサキの名前の由来は、古くから染料として使われたことに関係しています。

 コムラサキの果実を搾ると、青紫色の液体が出てきます。

 この液体を布に染み込ませると、酸性では赤紫色に、アルカリ性では青緑色に変化します。

 このように色が変わることから、「紅むらさき」と呼ばれるようになりました。

 花言葉は「気品」「知性」「聡明」です。

 コムラサキがムラサキシキブに似ているからです。

 ムラサキシキブは、紫色の実が気品あふれるとして、源氏物語の作者の紫式部にちなんで名付けられました。

 紫式部は、平安時代の女流作家で、知性と聡明さを持っていたことで知られています。

 コムラサキも紫式部をイメージして、同じ花言葉がつきました。

科・属   クマツヅラ科
     ムラサキシキブ属
漢字   小紫(こむらさき)
別名   コシキブ(小式部)
     コムラサキシキブ
    (小紫式部)
学名   Callicarpa dichotoma
英名   Komurasaki tree
     Japanese beautyberry
花期   6-8月

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