コスモスはメキシコ原産の一年草で、全国の植物園などではコスモスの花畑が秋の観光スポットとなっています。
秋桜は、秋に桜のようなピンク色の花を咲かせることから名付けられました。
18世紀末にアメリカ大陸からヨーロッパに持ち込まれ、日本に渡来したのは幕末の頃とされています。
名前の由来は、「装り」「美しい」などの意味を持つギリシャ語のkosmosからきています。
星が美しく瞬く宇宙のことをcosmosと呼ぶようになりました。
星々による秩序が保たれた宇宙のように、コスモスの花びらが外側に向かって、規則正しく咲きます。
コスモスの花の特徴は、秩序が保たれた美しいシルエットです。
コスモスの花色が美しいことにちなんで、マドリッドの王立植物園長カバニリェス神父が名付けたとされています。
秋の花として有名ですが、近年、改良された園芸品種の開花時期は6月からのものもあり夏にも花を咲かせます。
環境に合えばこぼれ種で増えるほど丈夫です。
コスモスの葉は、小さく細かいものが枝分かれして生えています。
線のように細く、繊細に見えますが、台風などで倒されてしまっても、倒れて地面に接地した茎の途中から根を出し、そこから茎が伸び花が開花するほど丈夫な花です。
茎の先端に付ける花は直径5cm程で、ピンク、赤、白などのほか、黄色、ベージュピンク、複色などの花色があります。
最近は、八重咲き、花びらが筒状になったストロー咲き、花弁の縁が色づいた品種など、多様な咲き方があります。
コスモスを庭で育てるときは、背が高くなってきたらしっかりと支柱を立てます。
放っておくと、倒れて変な場所から根が出て、見栄えが悪くなってしまうことがあります。
花言葉は、「乙女の純潔」や「優美」「情熱」「調和」「野生の美しさ」「恋の終わり」などです。
一番スタンダードな色とされているピンクのコスモスの花言葉は「乙女の純潔」です。
秋の柔らかい日差しに映える美しさから、白のコスモスの花言葉は「優美」「純潔」といわれています。
赤という情熱的な色そのままに「情熱」という花言葉がついています。
また「調和」という花言葉もあるといわれています。
オレンジ色のキバナコスモスはコスモスと同じ属ですが種が違います。
キバナコスモスはオレンジ色が濃く、そのたくましさから「野生の美しさ」という花言葉がついたそうです。
黄色のコスモスは品種改良で作られたもの花で、その色は薄い黄色が多く「幼い美しさ」という花言葉がついています。
科・属 キク科・コスモス属
和名 秋桜
英名 Cosmos
学名 Cosmos bipinnatus
原産地 メキシコ
開花期 6月~10月
分類 一年草
花期 9月~10月