カスミソウはナデシコ科の花で、地中海沿岸からアジアにかけて120種ほどが存在しています。
漢字で書くと霞草、英名ではBaby’s breath=赤ちゃんの吐息という名がつけられています。
最大1mほどの高さの草丈に小さな花を無数に咲かせ、満開を迎えたときには、霞がたなびいているように見えます。
学名のGypsophilaは、この花が石炭質の土を好み、ギリシャ語でのGypsos=石膏とPhilos=愛するを組み合わせた名前になっています。
カスミソウは一年草で、1m程の高さに育ち、白い大輪の花を無数に咲かせます。
一年草のカスミソウはウクライナやコーカサス地方を原産とし、花壇や寄せ植えの鉢などに植えられる品種です。
特に小ぶりの花をつけ、一重咲きだったり、白だけでなく薄いピンク色をしていたりします。
ふわふわとした小さな花をつけ、繊細なレースのような姿が印象的です。
華やかな主役級のお花をさらに引き立てる名脇役でもあります。
ほかに、宿根性で、主に切り花用に八重咲き品種が栽培される宿根カスミソウのほか、一年草、多年草が多く流通しています。
宿根カスミソウはお花屋さんでよく見かける切り花のカスミソウがこちらに属します。
地中海沿岸からシベリアが原産地で、茎が細く、八重咲きの白い花をたくさん咲かせます。
白い花というイメージが強い花ですが、天然の淡いピンク色のほか、切り花では着色された水色やパープルなども出回っています。
染めやすく乾燥させやすいことから、ドライフラワーとしても大人気です。
いずれも高温多湿に弱いので、水はけのよい用土や場所に植えつけましょう。
宿根性の出根カスミソウは主に切り花用として作られた八重咲き品種です。
植えつけ かすみ草は5月から8月にかけて花を咲かせます。
苗を植えつけするのは開花期を避けた2月から4月、10月から11月が適しています。
品種にもよりますが、基本的に寒い地域は春に、暖かい地域は春か秋に植えつけするのがおすすめです。
花言葉は、「清らかな心」「無邪気」「幸福」「感謝」「親切」です。
カスミソウの英名であるBaby’s breath=赤ちゃんの吐息から、「無邪気」「幸福」「感謝」「親切」といった花言葉がつけられたとされています。
「清らかな心」については特に記載はないものの、純白や無垢を表す白い花からつけられたと考えられています。
科・属 ナデシコ科
ジプソフィラ属
学名 Gypsophila
英名 Baby’s breath,
Gypsophila
和名 カスミソウ、
かすみ草、霞草
原産地 アジア、
ヨーロッパ一帯
開花 5〜8月