イソギク(磯菊)

 秋の海辺を飾る野生ギク(キク属の自生種)キク科キク属の植物の1種で、庭にも植えられています。

 磯の菊ということからイソギク(磯菊)の名があり、別名をイワギク(岩菊)といいます。

 千葉県から静岡県、伊豆諸島などの海岸の崖地に自生します。

 鉢植えで栽培する他、地下茎で横に広がって育つため、温暖な地域ではグランドカバーとしての植栽にも適しています。

 葉の裏に密生する白い毛が切れ込みのある厚い葉を美しく縁取り、晩秋の冷たい風の中で、花弁のない黄金色の筒状花が葉の上に集まって明るく咲きます。

 多年草で地下茎を出して株立ちになり、葉は楕円形から倒楕円形で、大きく丸い鋸歯が入ります。

 花弁の舌状花がなくたくさんの黄色い筒状花だけの花で、遅れて咲き始めた鉢植えは下から葉が紅葉しながら花が咲き、葉がすべて赤くなると花が枯れます。

 葉は厚く、表は緑色ですが、裏側は白い毛が密生します。

 花期は10~11月頃で、多数の頭花を散房状につけ、花は筒状花のみで舌状花はありません。

 花言葉は、「清楚な美しさ」「感謝」です。

 「清楚な美しさ」は、白い縁取りのある葉の上に花束のように咲く、飾り気のない黄色い小花に対して与えられています。

 「感謝」は、すっきりとした葉が美しく紅葉し、晩秋から初冬にかけて花の少ない頃に長く咲く可憐な花が大切にされたことからつけられたようです。

科属   キク科キク属
     (イソギク属)
英語   Ajania pacifica
品種   イソギク
学名   Chrysanthemum
     pacificum
和名   イソギク(磯菊)
別名   イワギク(岩菊)
花期   10~12月
花色   黄色 
生状   山野草、園芸種
原産地  日本(固有種)

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