アンゲロニアは中南米原産の多年草で、オオバコ科に属します。
高さは約30cm~50cmで、花は葉っぱと枝の間から次々と花芽をつけます。
花の大きさは2cm位と小さいのですが、沢山の花をつけます。
アンゲロニアという植物の名前はギリシャ語のAngelos、つまり天使に由来します。
花の形が翼を広げた天使のように見えることによるものです。
細長い茎の左右に多数の小さな花を咲かせ、形状がラベンダーに似ています。
外見がラベンダーに似ているため、アンゲロニアは「エンジェルラベンダー」という商品名で販売されることもあります。
シソ科のラベンダーとは無関係の植物です。
暑さに強いアンゲロニアは、湿度が高く厳しい日本の夏にも適応できます。
熱帯・亜熱帯が原産のアンゲロニアは、6月から10月の暑い時期に開花して見頃を迎えます。
初夏から秋にかけて小さな花を次々と咲かせ、長い間楽しむことができます。
特に夏の高温でもしっかりと花を咲かせ続けるため、夏のガーデニングには欠かせない存在です。
花色は紫色やピンク、白、複色など多彩で、花弁は上下に分かれており数は5枚前後です。
中央の雄しべと雌しべが荒々しく見え、動物が口を開けたような形とも捉えられます。
白や青といった花の色に清涼感があるため、花壇でも鉢植えでも夏の景色にアクセントを与えてくれます。
見頃の時期には、花のみならず甘い香りをも楽しめるのが特徴です。
一方で寒い時期は花を付けず、屋外に放置していると枯れてしまう可能性があります。
夏に咲く花でありながら葉はか細いため、涼しげな印象ももたらしてくれます。
冬でも尖った野性的な葉を落とさないため、緑色の彩りをもたらしてくれます。
花言葉は、「過去の恋人」と「片思いの恋」などです。
アンゲロニアの花は、その細やかで繊細な美しさから、静かながらも深い感情を表現するのに適しています。
「過去の恋人」は、アンゲロニアの優雅で静かな美しさから来ています。
過去の恋を静かにしのび心に秘めた感情を表現し、過去に寄せる淡い思い出や忘れがたい恋心を象徴しています。
「片思いの恋」は、アンゲロニアの一途で純粋な美しさからインスパイアされています。
一方的な愛情を静かに抱きつつその感情を優しく表現し、未来への期待や希望を持ちながら秘めた感情を大切にする心情を表しています。
科・属 オオバコ科、
アンゲロニア属
学名 Angelonia
英名 Angelonia
和名 アンゲロンソウ、
アンゲロニア
原産 中央アメリカ、
南アメリカ
花期 6月~10月