日本三大庭園とは、茨城県の偕楽園、石川県の兼六園、岡山県の後楽園です。

 このうち兼六園は金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる廻遊式の庭園です。

 兼六園
 石川県金沢市丸の内1-1

 

 17世紀中期、加賀藩によって金沢城の外郭に造営された大名庭園を起源としています。

 1676年に加賀藩5代藩主の前田綱紀が、藩の御作事所を城内に移した跡地に、蓮池御殿を建てて庭園化したのが始まりです。

 庭は当時は蓮池庭=れんちていと呼ばれ、歴代藩主や重臣らが観楓の宴などをする場として使われていました。

 1759年4月10日の宝暦の大火で焼失しましたが、1774年に10代藩主前田治脩によって蓮池庭が再興され庭園が整備されました。

 園名は、1822年に前田斉広の依頼に応じて白河藩主だった松平定信が、宋の詩人・李格非の「洛陽名園記」をもとに命名したとされます。

 宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つの景観を兼ね備えているので「兼六園」としました。

 長らく殿様の私庭として非公開でしたが、1874年5月7日から正式に一般公開されました。

 2009年3月16日発売のミシュラン観光ガイドでは、最高評価の3つ星に選ばれました。

 国の特別名勝に指定され、広さは約11.7ヘクタールあります。

 広大な園内には築山、池、茶屋などが点在しており、それぞれの景観を楽しむことができます。

 雪から木の枝を守るために施される雪吊りは、金沢の冬の風物詩としてぜひ見てみたい景色です。

 石川県内でも随一の桜・梅・紅葉の名所でもあり、日本さくら名所100選にも選ばれています。

 夜のライトアップが実施されるときは、幻想的に彩られた庭園の広がりを鑑賞できます。

 兼六園の必見スポットだけ巡りたい人は30分、足を止めつつじっくりと見学したい人は2時間以上かかります。

 桂坂口からスタートしたら、まずは手前にある虹橋に立って、霞ヶ池と徽軫灯籠をバックに記念撮影するのが定番です。

 冬を迎える前には木々の雪吊りがおこなわれ、ライトアップされた美しい姿は金沢の冬の風物詩になっています。

 周辺には成巽閣、国立工芸館、石川県立美術館、金沢21世紀美術館、石川県政記念しいのき迎賓館をなどがあります。

 また、百間堀通りといおう道路を隔てて、橋一本で金沢城公園とも繋がっていますので、金沢城とセットで観光するのがオススメです。

 自動車では、北陸自動車道金沢西ICから約30分、金沢東ICから約30分、金沢森本ICから約20分です。

 路線バスでは、金沢駅から乗車し約12分で兼六園下・金沢城で下車し徒歩約5分です。

 ほかに、金沢城公園(石川門口)・兼六園(桂坂口)、金沢城公園(玉泉院丸口)・兼六園(真弓坂口)などで下車する路線もあります。

 金沢 「兼六園」(外部リンク)

 

 【金沢観光】兼六園のココ知ってる?老舗のランチや穴場スポット、絶景カフェなど楽しみ尽くす!(外部リンク)

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