会津さざえ堂(栄螺堂)は、福島県会津若松市にある世界でも珍しい構造をしたお堂です。

 会津さざえ堂 (円通三匝堂)
 福島県会津若松市一箕町大字八幡弁天下1404


 1796年に会津若松市の飯盛山に建立され、高さは16.5mあり六角三層の外形をしています。
 外観がサザエに似ていることから、会津さざえ堂とも呼ばれています。
 当時は阿弥陀如来を本尊とし、斜路には西国三十三観音像が安置されていたという言い伝えです。
 お寺は正宗寺(しょうそうじ)と言いましたが、明治初期の廃仏毀釈で廃寺となりました。
 このとき以降、栄螺堂は個人の所有となっています。
 堂内にあった三十三観音像は他所へ移され、代わりに皇朝二十四孝の額が取りつけられています。
 栄螺堂は、江戸時代後期の東北から関東地方にかけて見られた特異な建築様式の仏堂です。
 武州本所五ツ目、現在の東京都江東区大島にあった羅漢寺の三匝堂が最初とされます。
 仏教の礼法である右繞三匝に基づいて、右回りに三回匝る(めぐる)ことで参拝できます。
 日本には現在3カ所あり、ほかの2カ所は群馬県太田市の曹源寺、埼玉県本庄市の成身院百体観音堂です。
 会津さざえ堂の正式名称は、円通三匝堂(えんつうさんそうどう)といいます。
 旧正宗寺三匝堂という名称で、1996年に重要文化財と日本遺産に認定されました。
 また、ミシュラン・グリーンガイド・東北WEB版に一つ星の評価をされています。
 当時飯盛山には、正宗寺(しょうそうじ)というお寺がありました。
 栄螺堂の考案は、その住職であった僧郁堂(いくどう)によるものです。
 二重らせん構造の建造物には、フランスのシャンボール城内部の二重螺旋階段が知られています。
 これは、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計とも伝えられています。
 かつてはその独特な二重螺旋のスロープに沿って、西国三十三観音像が安置されていました。
 参拝者はこのお堂をお参りすることで、三十三観音参りができるといわれていました。
 極楽浄土にいけるともいわれ、参拝者は参籠の代わりに千社札を貼っていったそうです。
 上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造で、頂上で橋を渡ってから下山し、上り下りでも誰ともすれ違いません。
 そのため、たくさんの参拝者がすれ違うこと無くお参りできる様式です。
 緩やかな坂になっているため、滑らないように木の滑り止めがあります。
 階段というより、スロープのような回廊になっています。
 この構造は建築史上その特異な存在が認めら、世界的にも珍しいものです。
 拝観時間は、4月~11月は08:15~日没まで、12月~3月は09:00~16: 00までです。
 
 アクセスは、JR東日本磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バスで飯盛山下徒歩約5分です。
 自動車なら、磐越自動車道会津若松ICより約15分です。


さざえ堂 【二重らせん構造について教えて!】 会津若松市・飯盛山