遊佐町は山形県の最北部に位置し、日本海に面する人口約12,000人の町です。
丸池様
山形県飽海郡遊佐町直世荒川57
十六羅漢岩展望台
山形県飽海郡遊佐町吹浦西楯7
飽海郡に属する唯一の自治体で、東北地方第二の標高を誇る鳥海山の麓に位置しています。
鳥海山は、その秀麗な山容から出羽富士とも呼ばれています。
北部海岸線には、鳥海山からの溶岩による岩礁が広がり、とても良い漁場です。
南部海岸線には、砂浜が広がり、夏には海水浴場で海水浴を楽しめます。
町内には鳥海山の伏流水を水源とする湧水や自噴井戸が多く、1996年に国土交通省の「水の郷百選」に認定されました。
湧水で満たされた小さな丸池様は、直径約20m水深約3.5mで水色はエメラルドグリーンです。
透明度の高い池で、光の加減により微妙に色を変えていきます。
透明な池を見ていると、底の方からボコボコと水が湧いているようです。
鳥海山大物忌神社の境内地であるため、手つかずの社叢が残っています。
神社は、地域住民に古くから信仰の対象として大切にされてきました。
そして、近くの海岸沿いには、日本海側随一の磨崖仏として知られる十六羅漢岩があります。
丸池様と十六羅漢岩は近くにあり、遊佐町の幻想と神秘の神域です。
酒田市内から車で約40分の距離で、近くに牛渡川の箕輪鮭漁業生産組合前の駐車場があります。
ここから丸池様までは、牛渡川の清流を眺めつつ小道を歩いて徒歩数分です。
丸池様、なんとも美しく、神秘的な佇まいです。
正式名称は丸池神社といい、鳥海山大物忌神社の境外末社にあたります。
池そのものが御神体であり、古くから信仰の対象として大切にされてきました。
地元の人たちは親しみをこめて、丸池様と呼んだようです。
池の手前にある牛渡川では、初夏には透明な水にたなびく梅花藻が、秋には鮭が遡上する姿を見ることができます。
十六羅漢岩は、鳥海山の噴火で日本海に流れ出した安山岩に彫られています。
吹浦の海禪寺21代目石川寛大和尚が、漁師の供養、海上の安全、衆生の救済を願って発願しました。
地元の石工たちを指揮し、1864)年から1868)年にわたる5年の歳月をかけて掘り上げました。
十六羅漢は、釈迦入滅の際に仏法を護持して末長く人々を救済するよう命じられた16人の弟子を指します。
磨崖仏は16賢者に、釈迦牟尼、文殊菩薩、普賢菩薩、観音、舎利仏、目蓮の4仏と2僧を合わせた22体です。
岩礁に刻まれた磨崖仏で、これほどの規模のものは日本海側ではここだけといわれます。
ごつごつした岩肌のあちらこちらに、点々とに磨崖仏が刻まれています。
抜けるような青空の下で、羅漢岩と日本海は一対のコントラストです。
日本海に沈む夕日のシルエットは印章的で、訪れる者の時間を忘れさせてくれます。
アクセスは、JR東日本羽越本線吹浦駅から車で徒歩約15分です。
自動車なら、日本海東北自動車道遊佐鳥海ICから約10分です。
山形県遊佐町vlog 丸池様と十六羅漢岩を巡る(外部リンク)