マロニエ
マロニエは、ムクロジ科トチノキ属の落葉高木樹です。
プラタナス、ニレ、ボダイジュ、マロニエと並び、世界四大街路樹の一つです。
これらの樹木は、世界各地で街路樹として広く植えられています。
別名を、セイヨウトチノキ(西洋栃の木)といいます。
日本のトチノキに似て白い花を咲かせますが、葉はやや小型です。
ギリシャ北部からブルガリア原産で、ヨーロッパの温帯域に広く植栽されています。
1576年にウィーンで植樹されたのち、次々とヨーロッパの並木や公園樹木として広まりました。
現在も並木として、また公園やレストランの中庭などとして、夏には木陰を提供しています。
たとえば、フランス・パリのシャンゼリゼ通りのマロニエの並木はよく知られています。
また、アムステルダムの中央にあるマロニエは、アンネ・フランクの木として有名です。
成長すると高木になり、幹と枝は太くドーム状の樹冠が形成されます。
早春に枝先に出る若芽はべたつき、5月には小葉が展開します。
葉は5~7枚の小葉が集まって大きな手のひら状になり、中央の葉が最も大きいです。
花期は5月から6月で、赤い模様の入った白い4弁花がピラミッド状に集まって上向きに咲きます。
花はピンク色または白色に赤色い斑点が付き、円錐形の花穂を形成します。
虫媒花でミツバチとは共生関係にあり、ミツバチによって木々へ花粉が運ばれます。
その見返りに、エネルギーになる花蜜をミツバチに提供しています。
蜜を吸われた花は、花色を黄色からオレンジ色、さらに深紅色へと変えます。
それぞれの円錐花序から、通常1~5個の果実ができます。
果実は緑色で、柔らかいとげのあるカプセル状です。
熟して割れると、トチの実と呼ばれるナッツのような種子が現れます。
なお、若く新鮮な実には、アルカロイドのサポニンやグルコシダーゼが含まれます。
花言葉は、「贅沢」「天才」「天分」「博愛」などです。
「贅沢」は、マロニエがたっぷり果実を付ける様子から付けられました。
「天才」は、マロニエが天からもたられた果実とされることからきています。
「天分」は、才能に加えて役割も与えられているというニュアンスです。
「博愛」は、多くの果実を付け動物を飢えから救うイメージからきています。

科・属 ムクロジ科トチノキ属
学名 Aesculus hippocastanum
英名 Horse-chestnut
和名 マロニエ
別名 セイヨウトチノキ、
西洋栃の木、
ウマグリ、馬栗、
ヨウシュトチノキ、
洋種栃木、
ヨーロッパトチノキ
原産地 ギリシャ北部からブルガリア
花期 5月~6月
