ブラキスコメ・ムルチフィルダ

 ブラキスコメ・ムルチフィダは、キク科ヒメコスモス属の植物です。

 オーストラリア南東部原産で、日本には明治時代の末期に伝わりました。

 60~70種が分布しており、半耐寒性の一年草または多年草です。

 出回るさまざまな品種は、大きく3系統に分かれています。

 多年草のアングスティフォリア系、ムルティフィダ系、一年草のイベリディフォリア系があります。

 オーストラリアで品種改良された、多年草タイプの品種が多く流通しています。

 ブラキスコメ・ムルチフィダは、花期は5月~11月で春から秋にかけて紫、青、ピンク、白、黄色などの花を咲かせます。

 別名、ブラキカムとかヒメコスモス(姫秋桜)と呼ばれます。

 日本では園芸名として、ブラキカムが使われています。

 学名はBrachyscomeですので、本来はブラキスコメが正しいです。

 Brachyscomeは、ギリシア語のbrachys(短い)とkome(束毛)が語源で、種の冠毛が短いことにちなんでいます。

 ヒメコスモスは、株分かれして広がる姿が一回り小さくしたコスモスに似ていることに由来します。

 日当たりの良い潅木帯の草地や疎林に生え、高さは20~30cmになります。

 草丈は10~20cmで、枝分かれをした茎の先に約3cmの小さな花を咲かせます。

 葉は長さ3-7cmで、細い羽状複葉で地面をカーペット状に覆うように成長します。

 葉を密に茂らせるため、グランドカバーとして利用されています。

 夏の強い乾燥や高温多湿には、やや弱いです。

 秋から春の間はよく日に当てますが、夏は半日陰に置いて管理します。

 冬は軽い霜が当たる程度なら戸外で冬越しできますが、凍るようであれば室内に取り込みます。

 水はけがよく、保水力のある酸性の用土を好みます。

 過湿にすると根腐れしやすい反面、根が乾燥に弱くしおれると枯れることがあります。

 水については、与えすぎとやり忘れの両方に気をつけなければなりません。

 
 花言葉は、「優美」「可憐な仕草」「いじらしい」などです。

 「優美」「可憐な仕草」は、可憐で美しい花姿からイメージして付けられました。

 「いじらしい」は、長い間にわたって懸命に花を咲かせる姿からきています。

250920054924524ブラキスコメ・ムルチフィダ

科・属  キク科・ブラキカム
     (ヒメコスモス)属
学名   Brachyscome
英名   Swan river daisy
和名   ブラキスコメ・
     ムルチフィダ
別名   ブラキスコメ、
     ヒメコスモス(姫秋桜)
原産地  オーストラリア南東部
花期   5月~11月

散歩

前の記事

サフランモドキ
散歩

次の記事

アサガオ