ピラカンサ

 ピラカンサは、バラ科トキワサンザシ属の常緑低木です。

 ヨーロッパ~東アジア原産で、日本には明治時代に導入されました。

 日本には自生する種はありませんが、庭や公園、植え込みでよく見かけます。

 「トキワサンザシ」「タチバナモドキ」「カザンデマリ」の総称です。

 トキワサンザシは、ヨーロッパ南部からアジア南西部に自生しています。

 濃緑色の常緑樹で、葉は小さく革質でつやがあり、両面とも毛がなく、縁には鋸歯があります。

 ピラカンサとして栽培されるものの多くは、本種であるトキワサンザシです。

 タチバナモドキは中国南西部の原産で、日本には明治時代に渡来した常緑低木です。

 果実は偏平な球形で11月頃にダイダイ色に熟し、和名の橘擬きはそこから名付けられました。

 カザンデマリはヒマラヤ地方の原産で、日本へは昭和初期に渡来しました。

 トキワサンザシとよく似ていて、「ピラカンサ」の名前でも市場に流通しています。

 いずれも栽培が容易で、土壌を選ばず旺盛に育つ植物です。

 刈り込みにもよく耐え、生け垣やトピアリーとしても利用されます。

 枝にはトゲがありますので、作業時には注意が必要です。

 春に開花する白い花は小さいですが、まとまって咲くため観賞価値が高いです。

 秋には、美しい果実がたくさんの実を付けてたわわに実ります。

 葉も濃緑色で光沢があり、一年をとおして楽しむことが可能です。

 開花時期は5~6月で、10月頃から熟す実が美しく庭木や盆栽などに利用されます。

 品種がいくつかあり、実の色は赤、橙、黄などになります。

 ピラカンサは観賞用ですので、実は食べないでください。

 ピラカンサの種には、アミグダリンという青酸系の毒を含んでいます。

 アミグダリンは、ビワやウメなどの種子にも含まれる物質です。

 少量なら食べても害はありませんが、多量に摂取すると急性中毒になります。

 ただ、この毒は冬の寒さに当たると徐々に分解されて無くなります。

 花言葉は、「愛嬌」「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる心」「防衛」などです。

 「愛嬌」は、初夏にたくさん咲く可愛らしい白い花姿に由来しています。

 「美しさはあなたの魅力」、秋になると真っ赤に色付いた実をビッシリと実らせる姿が魅力的だからです。

 「燃ゆる心」は、秋になると真っ赤に熟すピラカンサの実が、まるで燃えているかのように見えることからきています。

 「防衛」は、鋭いトゲを持つことから生まれた花言葉です。

IMG 2025 10 19 15 37 17 618ピラカンサ

科・属  バラ科トキワサンザシ属
学名   Pyracanthaia
英名   Himalayan firethorn、
     Nepal fire-thorn
和名   ピラカンサ
別名   トキワサンザシ、常盤山査子、
     タチバナモドキ、橘もどき、
     カザンデマリ、崋山手毬
原産地  ヨーロッパ~東アジア
花期   5月~6月

散歩

前の記事

オオベンケイソウ
散歩

次の記事

マロニエ