ヒャクニチソウ
ヒャクニチソウ(百日草)は、キク科ヒャクニチソウ属の一年草です。
和名の百日草は、花の開花期間が長いことにより付けられました。
花の寿命が長いことから、ウラシマソウ(浦島草)やチョウキュウソウ(長久草)とも呼ばれます。
学名や英名からジニアと呼ばれ、花壇やコンテナなどに適した矮性の品種がたくさん流通しているのです。
学名は、ドイツ人植物学者のヨハン・ゴットフリート・ジンに因んでいます。
ジンは、植物分類学の父と呼ばれるスウェーデンの学者カール・フォン・リンネの弟子です。
リンネが、早世した弟子を悼んで献名したそうです。
現在、園芸店では、学名のジニアの名で流通することが多くなっています。
原産地はメキシコで、アステカ族が16世紀以前から栽培していたと言われます。
西洋での導入は18世紀末で、スペイン経由でもたらされました。
日本へは、文久2年(1862)以前にアメリカから入ったようです。
各国で品種改良が重ねられたため、現在ではとても多様な園芸品種が存在しています。
草丈は10~90㎝と幅があり、花径も小さいものでは3㎝から、大輪種では15㎝にも達するのです。
残暑の厳しい中でも、美しい色の花を咲かせています。
1つの花のように見える頭花は、多くの合弁花の集まりです。
1枚の花弁のように見えるのは、本来は5枚の花弁が接合した舌状花です。
一重咲きでもその数は十数個あり、八重咲きではその数は数百個に達します。
また、舌状花の内側には多くの筒状花が集まっています。
花が長く美しく咲き、花弁が丈夫で色あせしにくいのが特徴です。
そのため、花壇に栽培されたり、切り花として鑑賞されたりします。
花色は赤、桃、黄、白、橙、クリーム系など幅広いです。
咲き方も、一重咲き、八重咲き、さらに八重咲きの発展形のカクタス咲き、ポンポン咲きとさまざまです。
草丈も品種によって異なり、花壇向きから鉢植え向きまであります。
暑さや乾燥に比較的強く、日当たりのよい場所でよく育つ植物です。
一般的には5月から7月ごろにまき、6月下旬から10月下旬ごろまで開花します。
夏の花として、とても扱いやすい種類です。
花言葉は、「不在の友を想う」「遠い友を思う」「別れた友への想い」「いつまでも変わらぬ心」「幸福」「注意を怠るな」などです。
「不在の友を想う」は、長いあいだ咲き続ける性質から、時間がたっても会えない相手を思い続ける気持ちになぞらえられたとされます。
「遠い友を思う」は、花が長く咲くことで、離れて暮らす相手への思いが途切れないイメージにつながりました。
「別れた友への想い」は、開花期間の長さが、別れたあとも心に残る友情や思い出を連想させます。
「いつまでも変わらぬ心」は、夏から秋まで咲き続け見た目の華やかさも長持ちすることが、変わらない愛情や友情の象徴です。
「幸福」は、明るく鮮やかな花色が多く、花壇を長く彩ることから、楽しい気分や満ち足りた印象に結びついています。
「注意を怠るな」は、長く咲く一方で、長い時間の中でも気を抜かないようにという意味合いです。

科・属 キク科ヒャクニチソウ属
学名 Zinnia elegans
英名 Zinnia
和名 ヒャクニチソウ、百日草
別名 ウラシマソウ、浦島草、
チョウキュウソウ、長久草、
ジニア
原産地 メキシコ
花期 5月~11月
