ヒメカイウ

 ヒメカイウ(姫海芋)は、サトイモ科ヒメカイウ属の水中性耐寒性多年草です。
 この名前は、カール・フォン・リンネによって記載されました。
 原産地は、アフリカ南部に位置し多様な気候と豊かな自然に恵まれた南アフリカです。
 その美しさから世界中で栽培され、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの一部にも分布しています。
 日本での分布は、北海道や本州の中北部が中心です。
 観賞用に切り花や鉢植えとして人気があり、さまざまな色の品種が誕生しています。 
 和名のヒメカイウは、小型のカイウであるという意味です。
 本種のみでヒメカイウ属を構成し、和名はミズザゼン(水座禅)、ミズイモ(水芋)ともいいます。
 形態は、ミズバショウ(水芭蕉)を小型化したような植物です。
 ただし、ミズバショウとは別属であり、花の構造もある程度異なります。
 日当たりのよい湿地内の池などに群生し、高さは10~30cmになります。
 十分な湿度を保ち、乾燥した状態を避けることが必要です。
 湿地条件を模倣する環境であれば、基本的に管理が容易とされています。 
 なお、現在、環境省で指定された準絶滅危惧種です。
 根茎が地表や水面を横這いして殖え、葉は叢生する単葉で表面に光沢があります。
 高さ15~30cmの花茎を根生し、6月から7月ごろに白い仏炎苞のある肉穂花序に花を咲かせます。
 肉穂花序は、多肉な花軸の周囲に柄のない花が多数密生するものです。
 仏炎苞は、肉穂花序を包むように変化した大きな苞のことです。
 花びらのように見えますが、実際は中央の棒状の部分が花で葉が変化して花びらのように見えます。
 花序のほとんどは両性花ですが、先端は雄性花です。
 果実は球形の液果で、丸い実の並んだ小さな液果ができ赤く熟します。
 果実には、サポニンなどの毒素が含まれているとされます。
 また、植物体には、シュウ酸が含まれていて有毒です。
 花言葉は、「純粋」「信念」などです。
 「純粋」は、ユリの花を小さくしたような美しい姿で、花びらの白さが純粋さを感じさせます。
 「信念」は、茎が天に向かってまっすぐ伸びる様子が揺るがない信念を思わせます。

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科・属  サトイモ科ヒメカイウ属
学名   Calla palustris 
英名   Water-arum、Wild calla
和名   ヒメカイウ、姫海芋 
別名   ミズザゼン、水座禅、
     ミズイモ、水芋
原産地  南アフリカ
花期   6月~7月

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