スモークツリー
スモークツリー(英名 Smork Tree)は、ウルシ科ハグマノキ属の落葉低木です。
5月中旬〜7月上旬頃に咲き、初夏の花木を代表しています。
原産地は、南ヨーロッパからアジアにかけての地域です。
明治時代に日本に渡来し、庭木や切り花として普及してきました。
ケムリノキ(煙の木)、ハグマノキ(白熊の木)、カスミノキ(霞の木)などとも呼ばれます。
ハグマノキは、ハグマ(白熊)の毛で作られる仏具に似ているこから来ています。
カスミノキは、霞がかったように見えることなどが由来です。
初夏になると、穂状の花序に小さな黄色の花が無数に開花します。
花そのものはとても小さく、淡い黄緑色や黄色で穂状にたくさん付きます。
直径3~5mm程度の小さい花で、遠目にはあまり目立ちません。
タネを結ばない不稔花の雌雄異株で、雌花と雄花を別の個体につける植物です。
雌木の軸の部分(花柄)が長く伸び、長さ約20cmで多数枝分かれします。
花柄は、花序や受精後の果実を支えるための茎です。
まるで、羽毛のようなふわふわとした触感と見た目になります。
ふわふわに見える部分は、咲き終わった花の軸が伸びたものです。
細い糸のようなものが密集して、羽毛のかたまりのような姿になります。
雄木の花柄は雌木に比べて小さく、煙がくすぶっているようには見えません。
横に広い円形の樹形が美しく、秋の紅葉も楽しむことができます。
切り花や庭木として植栽されているのは、雌木の方です。
花壇に植えたり、花瓶に生けたり、ドライフラワーとしても使われます。
ふわふわとした柔らかな風合いが、アレンジに動きやアクセントを添えてくれます。
日当たりと風通しのよい場所を好み、比較的寒さにも強く、庭木として育てやすいです。
土質もあまり選ばず、乾燥気味でもよく育つため手入れは難しくありません。
花が終わってすぐの夏以降に強く剪定すると、翌年以降の花付が悪くなります。
ふわふわを楽しみたい年は、花穂が付いている枝はそのまま残しましょう。
庭木の他、花柄が付いた枝ものとして初夏に多数流通します。
葉はやや丸みがあり、品種によって、緑、黄緑、赤紫などさまざまな色があります。
枝などに触れると、肌の弱い人やアレルギーの人は皮膚がかぶれることがありますので要注意です。
剪定などを行う場合は、直接触れてしまわないように手袋などを装着するとよいでしょう。
花言葉は、「賢明」「にぎやかな家庭」「はかない青春」「煙に巻く」「けむる恋」などです。
「賢明」は、丈夫で環境にうまく適応する賢い木のイメージから来ています。
「にぎやかな家庭」は、ふわっと広がるボリューム感は家族の輪の広がりや温かさの象徴です。
「はかない青春」は、煙があっという間に消えてしまう様子と、若さがいつまでも続かないことを重ねています。
「煙に巻く」は、花後の花穂が本当に煙の雲のように見えることが由来です。
「けむる恋」は、ふわっと立ちのぼる煙を、静かに高まっていく恋心になぞらえています。

科・属 ウルシ科ハグマノキ属
学名 Cotinus coggygria
英名 Smork Tree
和名 スモークツリー
別名 ケムリノキ、煙の木、
ハグマノキ、白熊の木、
カスミノキ、霞の木
原産地 南ヨーロッパ、ヒマラヤ、
中国
花期 5月中旬〜7月上旬
