コマツヨイグサ
コマツヨイグサ(小待宵草)は、アカバナ科マツヨイグサ属の越年草です。
この和名は、マツヨイグサ属の中では花が小さいことが由来です。
北アメリカ原産で、日本では帰化植物の一つとされています。
日本への渡来時期は、明治末期から大正初期みられてますが、はっきりしていません。
この花が日本で急に増えたのは、昭和期に入ってからです。
関東以西の本州、四国、九州に広く定着し、北海道でも稀に確認されます。
乾いた砂地に生えていて、見かけるのは空き地や道端などさまざまな場所です。
元気な黄色の外来雑草で、よく見ると地面に広がって低く咲いています。
花期は5月から10月頃で、花は直径2cm~3cm、子房が下位にあります。
花弁は4個で、横径は1cm前後、色は淡黄色ですが萎れると赤く変化するのが特徴です。
萼の下部は長さ2cmの筒形になり、淡緑色で萼片が4個あります。
子房は円柱形で、果時においては長さ1.8cm~2.5 cmになります。
果実は先の方が太く、浅い4本の溝があり、斜めに立つ毛が多いです。
マツヨイグサの仲間は月見草や宵待草と呼ばれ、夕方から早朝に花が開きます。
コマツヨイグサ小形で普通に見られ、茎が地を這い草高が低い植物です。
毒性がないため、ペットがよく訪れる庭に適しています。
秋に芽生えて、バラの花のようにロゼットで越冬します。
成長の最適温度は17~24度ですが、耐寒性が高く-20度までの温度に耐えることが可能です。
冬に地上部が枯れず、緑色の葉を放射状に広げて地面にぴったりつけた状態で過ごすのです。
茎は斜上するか地面に伏し、1本立ちするか枝を分け、開出毛があり高さ50cm位になります。
葉の形は、小さいものでは切れ込みが浅く鋸歯状ですが、大きくなるにつれて切れ込みが深くなります。
あまり手間がかかりませんので、手入れの必要がが少ない植物です。
良く排水された土壌と、十分な日光にさらされることが大切です。
なお、外来種問題があり、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。
現在、各地で駆除が実施され、効率的な駆除方法が検討されています。
花言葉は、「ほのかな恋」「移り気」「浴後の美人」「気まぐれ」「初恋の思い出」などです。
「ほのかな恋」は、夕方から夜にかけて花を開き、目立ちすぎず、静かに想いを寄せる印象につながったようです。
「移り気」は、花が開いたあと翌日にはしぼみ、色もやや赤みを帯びて変化することが由来とされます。
「浴後の美人」は、やわらかな黄色の花が夜気の中でしっとり見え、文学的なイメージから生まれたようです。 「
「気まぐれ」は、夕方遅くに開くため見られる時間が限られ、つかみどころのない印象から来ています。
「初恋の思い出」は、夜にひっそり咲く性質が、甘く切ない記憶を連想させます。

科・属 アカバナ科マツヨイグサ属
学名 Oenothera laciniata
英名 Cutleaf evening primrose
和名 コマツヨイグサ、小待宵草
別名 キレハマツヨイグサ、
切れ葉待宵草
原産地 北アメリカ
花期 5月から10月
